千葉県発祥・竹岡ラーメンの魅力とおすすめ店舗7選｜ご当地ラーメンの真髄

千葉県房総半島発祥の「竹岡ラーメン」は、乾麺×チャーシュー煮汁スープという独特なスタイルのご当地ラーメン。見た目は濃いのに意外とあっさり。その魅力と歴史、そして実際に味わえるおすすめ店舗を徹底解説します。

竹岡ラーメンとは？ご当地ラーメンの中でも異色の存在

千葉県の房総半島、富津市竹岡地区発祥のご当地ラーメン「竹岡ラーメン」。その独自性は、全国のご当地ラーメンの中でも際立っています。見た目は真っ黒なスープに太めの麺、そして厚切りチャーシュー。見た目からしてインパクト抜群です。

しかし、その派手なビジュアルとは裏腹に、味わいは意外にもまろやかで、しっかりとした旨味があり、地元民にも観光客にも愛される一杯。この記事では、竹岡ラーメンの特徴・歴史・おすすめ店舗を詳しくご紹介します。

竹岡ラーメンの最大の特徴は、なんといっても「乾麺（インスタントラーメン用のような麺）」を使用していること。一般的なラーメン店では製麺所から仕入れた生麺を使うのが主流ですが、竹岡ラーメンは乾麺をお湯で茹でて提供するという非常に珍しいスタイルです。

この乾麺がスープとよく絡み、独特の食感と相まって、一度食べるとクセになる味わいを生み出しています。

竹岡ラーメンのスープは、通常のラーメンとは違い、豚骨や鶏ガラなどを長時間煮込むことはありません。代わりに、チャーシューを煮込んだ醤油ベースの「煮汁」を使います。

これにお湯（もしくはカツオ出汁など）を加えて調整するため、簡単ながら非常にコクのある味に仕上がります。店ごとにチャーシューの煮汁の味が異なるため、店舗ごとの個性も光ります。

真っ黒な見た目に反して、飲んでみると意外にもあっさりとした口当たり。しょっぱさや油っこさを想像して口に運ぶと、いい意味で裏切られます。

「飲んだ後でも食べられるラーメン」「朝からでもいける」と評判で、幅広い年齢層に支持されています。

竹岡ラーメンのルーツは、千葉県富津市竹岡にある老舗店「梅乃家（うめのや）」とされています。昭和30年代、梅乃家の初代店主が「手軽に作れて、なおかつ旨いラーメンを提供したい」という想いから、家庭用乾麺を使った独自のスタイルを考案したのが始まりです。

当初は漁師町だった竹岡の地域住民に愛されるローカルフードでしたが、口コミでその独特の味わいが広まり、今では「竹岡ラーメン」という名称で全国に知られるようになりました。

現在では、千葉県内の他エリアにも竹岡系ラーメンを出す店が増え、B級グルメとして定着しつつあります。

以下に、実際に足を運んでほしい人気の竹岡ラーメン店を7軒ご紹介します。